x我が家の雌のセキセイインコのぴーたろう君は、生後4か月から卵を産み始め、しばらく定期的に卵を産んでいました。
しかし無用な発情は体にとって負担になりますし、万が一「卵詰まり」を起こすと命にかかわってしまいます。
この記事では特に雌のインコについて、発情過多による変化や卵詰まりについて、私の体験を交えながらわかりやすくお伝えします。
雌のインコの発情サインとは?
雌のインコが発情しているとき、以下のような行動が見られます。
- 体を反らせて尾羽を上にあげる「しゃちほこポーズ」(尾羽をぐっと上げて体をアーチ状にそらせるポーズ)
- ろう膜(鼻の孔がある部分)の色が褐色や茶色になる。
- 産卵に備えておなかが少し膨らむことがある。骨盤(脚と脚の間)が広くなる。
- 産卵に備えて便の量が増えたり、大きくなる。
- 発情臭(甘いような匂い)がする。(正直、いい匂いです・・・)
これらの様子が頻繁に見られる場合は、発情過多になっている可能性があります。
発情過多になるとどうなる?

雌のインコの場合、こんな弊害が考えられるよ。
人間のお母さんもそうだけど、子孫を残そうとする行動は、母体にとってはとても負担のかかることなんです。
・カルシウム不足
・卵詰まり
・肝臓が弱くなる
・栄養が不足して体力を消耗する

特に、卵詰まりは当日すぐにでも解決しないといけないほど急を要する症状だよ。卵を産めずにお腹の中に詰まってしまうと、命にかかわる緊急事態になるよ。
↓発情を抑える方法も知っておこう
卵詰まりとは
「卵詰まり」とは、卵管に卵が詰まって出て来なくなる状態です。
インコは卵が出る器官と、排せつの器官が同じ(総排出口といいます)ため、卵が詰まっている間は排せつもできないという事態になり、大変危険です。
時間がたつと次の卵の形成がはじまってしまい、さらに危険な状態になってしまいます。
インコの卵は排卵から24時間で作られますので、昨日までは大丈夫だったのに今日突然詰まってしまう、というようなことも考えられます。
卵詰まりのサインに注意
卵詰まりになったインコは、次のような症状を見せることがあります。
- 床にうずくまる
- 息が荒い
- 呼びかけても反応が鈍い
- 尾羽が上下に大きく動く
- 食欲が落ちる
特に、うずくまって動かない場合はすぐに病院へ連れて行きましょう。卵詰まりは一刻を争います。

ところで、「雄を飼っていなくても卵を産むの?」と聞かれることがあるけど、人間をパートナーだと思ったり、好きなおもちゃがあったりすると発情して卵を産んでしまいます。

でも、その卵は「無精卵」だから、孵ることはないよ。

雄とペアで飼っていて、卵を産ませて雛を育てたい、と思っている場合は別ですが、そうでない場合は無精卵を産むことはインコちゃんにとって負担でしか無いのです。
卵詰まりのときの応急処置
すぐに病院へ行くのが第一ですが、移動までにできることもあります。
- 保温する(30~32度くらい)
- 湿度を高める
- なるべく安静にさせる
保温は、我が家ではマルカンのヒーターとサーモスタットを使っています。

卵詰まりを防ぐためにできること
卵詰まりを防ぐためには、発情そのものを抑えることが重要です。
- 日照時間を短くする(夜早めに暗くする)
- ケージのレイアウトを変える(おもちゃを入れない)
- 高栄養なごはんを控える
- 飼い主との過剰なスキンシップを控える
- 体重を少な目にキープする
また、カルシウム不足を防ぐために、ボレー粉やカトルボーンも普段から取り入れると安心です。
カルシウム不足を防いで卵詰まりを予防しよう
卵詰まりはカルシウム不足で卵が軟化することで、卵がうまく排出されずに引き起こされてしまいます。
餌としてペレットを与えている場合はある程度の栄養素をカバーすることはできますが、シードの場合はそれだけだとカルシウム不足になるのでボレー粉などの副食を与えるようにしましょう。
また、カルシウムを体内に吸収するにはビタミンDが必要ですが、ビタミンDの生成には日光浴が必要です。

気温が低い時期は骨盤が広がらずに卵詰まりになりやすい、と獣医さんが言われていました。もし気温が低い時期に卵を産む兆候があったら、保温してあげてくださいね。

その他、卵黄の材料であるタンパク質を肝臓で作るため、頻繁に産卵すると肝臓が疲弊して肝機能障害が起こり、さまざまな障害が出ると言われているよ。
もしも卵詰まりの疑いがあったら
もしも卵詰まりの疑いがあるときは、様子を見たりせずにすぐに鳥を診れる動物病院へ連れていきましょう。

「しゃちほこ」ポーズのやめさせかた
雌のインコの場合、発情するといわゆる「しゃちほこ(尾羽を上げて体を反らせる)」ポーズを取り、セキセイインコの場合だと黒目が小さくなります。
この「しゃちほこ」ポーズをしたら、すぐに「息を吹きかける」などして我に返らせましょう。


経験上、しゃちほこポーズの最中に「声をかける」のは、あまり効果が無かったように思います。

強く息をかけるのは、ケガなくちょっとびっくりさせるのにおすすめです。
もしも卵を産んでしまったら・・・
発情に気を付けていたのに、朝起きたら卵を産んでいた!・・・
ということは、雌のインコちゃんと暮らしていればどうしても起こってしまいます。
そんな時のために、ぜひ「偽卵(ぎらん)」を準備しておきましょう。
インコをある程度(7つぐらい)卵の数が揃うまで1日おきに産卵しますので、1つ産んだら翌日に偽卵を1つ、また1つ産んだら翌日に偽卵を1つ、追加していきます。
一気に偽卵を入れてしまうと偽物だとばれてしまいますので、産んだら翌日に1つだけ追加、という具合です。
そうすることで通常7個産卵するところを本物は3~4個しか産まずに済むということになります。
この記事が、愛鳥さんを守る参考になればうれしいです。
気になる症状があったら、迷わずすぐに病院を受診してくださいね。
コメント
鸚哥は,幼少時から背黄青鸚哥を飼育をしておりました.生誕時から幼児期迄は犬の飼育をしていたのですが,移転を期に背黄青鸚哥の飼育になり,最長は♀️で18年間,満17年でした.一旦鳩の飼育をした後再び背黄青鸚哥を2回(羽)の後,現在は豆瑠璃羽鸚哥と,牡丹鸚哥を飼育中です.最後に飼育した背黄青鸚哥は♀️で,多産卵でしたので,鳥の獣医師へ通院させていた時,牡丹鸚哥の里親を求める張り出しが有ったので,引き受けて連れて来たのです.ツンデレで短気と云われる豆瑠璃羽鸚哥ですが,此の種の鸚哥とは思えない懐き方で,手に乗りたい,近くへ寄って遊びたい.と,ケージの近くへ寄った時には,翼を拡げて,軽く羽ばたき,行って良いか?とアピールをして来ます.
因みに,鳩も♀️でしたが,発情の体型(所謂鯱のポーズ)をしていました.トイレの躾が出来ていました.家の部屋の中を歩き回っていました.風呂が好きでした.自分から風呂場に入って洗面器に入れてある湯に入って行くので,身体をシャンプーし,ドライヤーで乾かしました.普通は,羽毛に脂を塗るので,鳥は風呂が嫌いな筈と思いましたが,洗ってくれとアピールをするので,洗ってやったら喜んでいました.
こんにちは!コメントありがとうございます。
いろんなインコちゃんをお世話されてきたんですね!
セキセイで17歳は、ご長寿さんですね!我が家のぴーたろう君も、長生きできるよう頑張ってお世話したいと思っています。
実家では父がレース鳩を数百羽飼っています。だから鳩さんも、変な時期に生まれた雛などをもらって育てた経験があります。
鳥はどの子も小さいくせに賢くてかわいいです(≧▽≦)