<インコ>卵詰まりはカルシウム不足から

セキセイインコの卵インコの病気

雌のセキセイインコちゃんの卵詰まりの大きな原因として「カルシウム不足」が挙げられると下記の記事でも書きました。

そこで、今回はカルシウム不足を補うための副食やサプリメントについてご紹介していきます。

シード食なら必ず副食でカルシウムを補おう

シード食の場合、シードだけでは栄養が偏ってしまいカルシウムが不足するため、カルシウム不足を補う副食は必ず必要です。

あたちはボレー粉は苦手なの…

カルシウムを補う副食には下記のようなものがあります。

・ボレー粉
・カトルボーン
・ミネラルサンド
・塩土
・小松菜(補助)

これらは、与えすぎてもお腹にグリッド(砂)が溜ってしまうグリッドインパクションという症状を起こしますので、いつも好んで食べるようなら逆に体にとって良くない影響があります。

そのような場合は餌をあげる前に5分だけ入れるとか、調整が必要です。

それぞれ、ご紹介していきます。

ボレー粉

貝の殻を砕いたもので、昔からよく見かける副食です。

あたちはボレー粉は苦手なの…

ぼくは、ボレー粉もちゃんと食べるよ!

我が家では、キクスイのボレー粉をあげています。

カトルボーン(カットルボーン)

カトルボーンは、私が子供の頃には無かったと思います(気が付いていなかっただけ!?)が、イカの甲でできているそうです。

一度、ぴーたろう君に試しましたが食べてくれませんでした。

食べ物だってわからなかったんだよ…

ミネラルサンド

ミネラルサンドは、つまり「小さい砂(!)」です。

小鳥は歯が無いため、咀嚼ができません。そのためお腹筋胃きんいグリッドと呼ばれる砂粒を貯めることで餌をすりつぶします。

グリッドを貯める臓器については、「砂肝」と言ったら、聞いたことあると思います。

ボレー粉もカトルボーンもまったく食べない場合は、ミネラルサンドを試すのもありだと思います。

塩土

あまりお勧めはされていない獣医さんも多いですが、塩土もカルシウムやグリッドを補う副食です。

しかし、「塩土」というように、塩分が含まれていること、保存が難しいこと、などデメリットの方が多いです。

お勧めではないですが、塩土とはこういうものだ、と知識として知ることが大切だと思いますのであえて記事にしています。

基本的には、ボレー粉かカトルボーンのどちらかをあげていればいいと思います。

小松菜(参考程度に)

小松菜

小松菜はカルシウムが豊富な青菜です。

もちろんボレー粉・カトルボーンなどでカルシウムを補うのは基本ですが、もし意識して採らせたい場合は、一緒に小松菜をあげるとよいでしょう。

我が家でも、青菜は基本的に小松菜をあげています。

カルシウムの吸収には日光浴が必要

ところで、ボレー粉を与えて入ればカルシウムが補えるのかというとそうではありません。

カルシウムの吸収を補助する役割があるのが「ビタミンD」です。

人間でも日光浴が健康には大切だ!なんて言われますが、インコちゃんたちもビタミンDの生成には日光浴で紫外線を浴びることが必要です。

インコの日光浴

日光浴の時間

日光浴の時間は、温かい日なら30分程度と言われています。

夏は直射日光を避け、ケージの半分が日陰になるなど、熱いときは隠れる場所を作ってあげましょう。

紫外線は乱反射するので、窓さえ開いていれば大丈夫、という意見もありますし、10分程度に短時間に行う、薄手のカーテンごしに行う、など夏場はちょっと工夫が必要です。

逆に、冬場は寒さに弱いインコちゃんですので、無理に日光浴をさせなくても大丈夫です。

我が家では、夏は部屋の窓際(直射日光は当たらない)で窓ガラスを開けて置いて、ケージごと外には出さないようにしています。

ベランダや地面の熱も意外とすごいしね!

毎日の日光浴は、気温の関係やや昼間の留守などでなかなか難しいのが現実だと思います。そういう方は、サプリメントをうまく利用するといいですよ!

カルシウム不足を補うサプリメント

以前、我が家のインコがシード食だった頃、獣医さんに栄養素を補うためにサプリメントを勧められました。

昔はシード、青菜、ボレー粉の3点セットが基本でペレットとかサプリメントとか無かったけどな~

年がばれるよ!

(サプリメント)ネクトンS

これは、獣医さんに勧められたサプリメントです。

すぐに湿気るので保存にあれこれ飼い主の皆さんは苦労されています。

味付け海苔やお菓子に入っているような乾燥剤と一緒に、瓶(密閉)に入れて冷蔵庫で保管していました。この方法では湿気なかったです。

ネクトンSには、カルシウムだけではなく他の必須栄養素も採れるので、これをあげればボレー粉や青菜もいらないという理屈になります。

しかし、ぴーたろう君は小松菜が大好きなので、ネクトンSをあげたら小松菜をあげてはいけないのかと思い、獣医さんに尋ねてみました。

獣医さん曰く「食の楽しみを与えるために、入れておいてもいいですよ」、とのことだったので(あと、本当にちゃんとネクトンSが口に入っているのか不安もあり)、私はネクトンSをあげているときでもボレー粉、時々青菜、という感じであげていました。

小松菜を食べたセキセイインコ
お口がゾンビなぴーたろう君

小松菜の茎
さすがに食べすぎな気がする・・・

(サプリメント)カルビタバード

こちらは、ネクトンSとは違って主にカルシウムを補助するためのサプリメントです。

飲み水に入れて与えます。

ぴーたろう君には、獣医さんと相談してペレットと併用してカルビタバードをあげています。この話はのちほど!

普段からオレンジ色の水入れを使おう

ネクトンSやカルビタバードなどのビタミン剤や、病院でもらう飲み薬などは黄色やオレンジ色が多いです。

飲み水に入れると水が黄色くなりますので、警戒するインコちゃんもいると思います。

そこで、お勧めなのが「普段からオレンジ色の水入れを使う」ことです。

オレンジ色の水入れを使うことで、ビタミン剤や薬が入ったことをわかりにくくするというのが目的です。

え?オレンジ色なのはあたちをだますためだったのね…

ペレットだけどカルシウム不足だった

ところで、「ペレットは必要な栄養素がまんべんなく採れる」、ということで獣医さんにも勧められ、インターネットでもよく目にするので、現在ぴーたろう君もぷーちゃんも完全にペレット食です。

でも、前回(半年前)の健康診断の時にレントゲンを撮ったのですが、ぴーたろう君にはグリッドが全く無かったのです。

ぴーたろう君は、食に執着があり、ペレットへの切り替えは何度もチャレンジしては失敗してきました。

「もうペレットに切り替えるのは無理」と思っていましたが、それでもなんとかペレットに切り替えたのは、シードの頃に柔らかい卵を産んだことがあったからです。

当時、ネクトンSもあげていたし、ボレー粉もあげていましたが、ボレー粉をつついているのは見たことがなく、心配ではありました。

しかし、苦労の末、ペレットに切り替えてもやっぱり柔らかい卵を産んでしまったのです。

その後、ここ3年ほど産卵自体をすることはなかったのですが、前回の健康診断の際のレントゲンで、「グリッドが無い」状態だと言われました。

以前の柔らかい卵を産んでしまったことからも、ぴーたろう君はペレットだけではカルシウム不足になってしまう体質なんだろうと思われます。

獣医さんからは、「ペレットなのにグリッドが無いということであればカルシウムが不足しているので、『カルビタバード』をあげてみたら」、と言われたのでしばらくあげていたのですが、ふと試しにミネラルサンドをあげてみることにしました。

すると、ボレー粉は今までつつくのを見たことが無かったのですが、ミネラルサンドにしてからごはんを食べる前につついているのを見かけるようになりました。

この記事を書いている2週間後にまた健康診断の予約をしているので、グリッドの様子も再度診てもらおうと思っています。

改善されていればいいのですが…

ペレットは基本的にサプリメントの必要はないように作られていますが、メーカーによってどの程度必要栄養素のカバーができるのかはまちまちです。
獣医さんと相談しながら、副食やサプリメントを与えるようにしてください。

後日追記:健康診断の結果

さて、その後ぴーたろう君の健康診断の結果ですが、無事、グリッドもレントゲンで見えました。
しばらくはひと安心です。

今後も、我が家では「ミネラルサンド」を与えようと思います。

コメント