インコを飼っていると、「爪って自分で切っても大丈夫かな?」と悩むことがありますよね。
特に飼い鳥は、自然と違って爪が自然に削れにくいため、どんどん伸びてしまうことも。
この記事では、安全にインコの爪を切るためのポイントや道具、注意点などを、わが家の実体験も交えてお伝えします。
なぜインコの爪切りが必要なの?
飼育下ではインコの爪が削れにくく、長くなりすぎると危険です。
・止まり木にうまくつかまれない
・飼い主の服に引っかかってけがをする
・最悪の場合、指を骨折することも
そうならないためにも、定期的な爪切りが必要です。
獣医さんにお願いするのがやっぱり安心
我が家のセキセイインコ、ぴーたろう君は小柄で保定もしやすいので、基本的には自分で切っていますが、タイミングが合えば獣医さんにお願いします。
一方、オカメインコのぷーちゃんは体が大きくて自分で切るのは怖いため、毎回獣医さんにお願いしています。
どうしても自宅で切らなければならないときは、引っかかりやすい爪を左右1本ずつ、ほんの少しだけ切るようにしています。
夫と2人体制で、片方が保定し、もう片方が爪を切るという形です。
インコの保定のやり方
インコの爪切りで最も重要なのが「保定」です。インコはとても小さくて繊細な生き物なので、強く押さえつけるのではなく、優しく包み込むように固定します。
詳しい方法は、「横浜小鳥の病院」の海老沢先生の動画がとてもわかりやすいので、ぜひ参考になさってください。
▶ 海老沢先生による鳥の爪切り 保定の仕方と注意点(YouTube)
爪切りに必要な道具
基本的には以下のものを準備します。
・小型のニッパー(※海老沢先生推奨)
・ペット用の止血剤
我が家では、人間用の爪切りを使うこともありますが、これは2人がかりで十分に注意して使う場合だけです。爪先の1mmだけ、目視で血管を避けて慎重に切ります。
止血剤は、万が一のために用意しておくと安心です。
海老沢先生が紹介されている止血剤はこちらです。

爪切りの注意点
インコの爪には「クイック」と呼ばれる血管が通っています。この部分を切ってしまうと出血します。明るい場所で、血管の位置をしっかり確認し、先端を少しだけ(1mm程度)切るようにしましょう。
特に黒い爪のインコは血管が見えづらいため、自宅で切るのは難易度が高くなります。その場合は無理せず獣医さんにお願いするのが一番です。
出血してしまったときの対処法
万が一、爪を切りすぎて出血してしまった場合は、ペット専用の止血剤を使って止血します。
それでも止まらない場合は、すぐに動物病院を受診してください。
インコは小さな体ですので、大量出血は命に関わることがあります。
不安な場合は獣医さんに相談を
「怖い」「自信がない」「暴れてうまくできない」といった場合は、無理せず獣医さんにお願いするのが安全です。健康を守るためにも、獣医さんにお任せするという選択肢を取りましょう。
爪とぎパーチという商品もあるにはある
止まり木(パーチ)のまわりがやすりのようになっている「爪とぎパーチ」という商品もあります。
我が家でもプーちゃんのケージに入れていますが、効果は謎です(^^;
爪が砥げるほどではないかなぁというのが印象です。

また、備長炭の止まり木でも同様に爪が砥げる効果があると聞いて購入したことがありますが、突然現れた黒い物体にビックリしてケージに入らなくなったので未使用に終わりました。
よその鳥さんで使用しているのを見たことがありますが、体も黒くなっていましたね…
まとめ
・インコの爪は伸びすぎると危険なので定期的に切る必要がある
・自宅で切る場合は、保定と道具選び、切る量に十分注意する
・不安があるときは、無理せず獣医さんに相談を
インコとの暮らしを、安心・安全に楽しむための参考になればうれしいです。
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