なんちゃってクリッカートレーニングのススメ
インコちゃんに芸を覚えてもらいたい!とか、
芸まで行かなくても
ケージに素直に帰ってくれないかな・・・
体重測らせてくれないかなぁ・・・
なんだったら手に乗ってくれるだけでも・・・
と言う方におすすめなのが、「クリッカートレーニング」です。
![手乗りインコ](https://inkochanblog.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC_0142-1024x692.jpg)
クリッカートレーニングとは
それよりもまず「クリッカートレーニングとは何ぞや?」という話ですが、
クリッカートレーニングとは
ボタンを押すとカチッと音が鳴る「クリッカー」という道具を用いたトレーニングです。
クリッカーの音とご褒美(好きな餌等)を関連付けて 教えることで、
鳥さんに「ご褒美がもらえる行動」を伝えることができます。
鳥さんを褒めて伸ばすやり方で、
飼い主と鳥さんが一緒に楽しく取り組めます。
ということです。(BIRD MOREさんのサイトから引用)
![](https://inkochanblog.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
クリッカートレーニングのやり方
「クリッカートレーニング」と横文字で書くとなんだか特殊な訓練みたいな印象ですが、
すごく雑に説明すると「エサでつって何かやってもらう」ということです。
インコちゃんが目的の行動を達成したら、クリッカーを「カチッ」と鳴らし、
ちょっとしたご褒美(例えば、あわ玉1粒)をあげます。
するとインコちゃんは「言う通りにしたらカチっと音がして、褒美がもらえるんだな」と学習して、
その行動を楽しんでやるようになってくれる、という流れです。
このしくみを利用して、放鳥後に、人間の指示に従って素直にケージに戻ったり、
体重計(という名のキッチンスケール)に自ら乗ってくれたりするようになります。
ちなみにですが・・・
私はクリッカーをその都度準備するのがめんどくさく
また私のクリッカーは想像以上に音が大きく鳥も私もびっくりしてしまうので、
クリッカーは使わなくなりました。
音は鳴らさずに、ご褒美のエサは親指と人差し指の間につまんで見えないように持っておき、
指示通りに行動できたらあげるようにしています。
ご褒美の量は、セキセイインコで、アワ1粒程度です。
![](https://inkochanblog.com/wp-content/uploads/2022/04/90a64a5f5243ce5c4db2b6474fc7e6f0.png)
シードでなくペレットでも大丈夫です。
![](https://inkochanblog.com/wp-content/uploads/2022/04/セキセイ吹き出し.png)
ご褒美をあげすぎると、体重が増えてしまうので、1日の適正なごはんの量から分けてあげるようにしてね。
まずはここから!やってみよう
さて、「芸を覚えさせる」というとなんだか大げさですが、
例えば「慣れてるけど手には乗らない」鳥さんなら、
まずは手に乗ってくれたらご褒美をあげる、というのはどうでしょう。
「人間の手に乗ったら、いいことがあるな!」と思ってもらえたら、喜んで手に乗ってくれるようになります。
手を出して素直に乗ってくれたらご褒美、の繰り返しという簡単な流れです。
そして、最初は毎回ご褒美をあげますが、そのうち2~3回に1度、最後はたまに、
という感じでご褒美を減らしていきます。
同様にして、
体重計(という名のキッチンスケール)に乗ってくれたらご褒美、
遠くからカイヌシの合図に合わせて飛んで来てくれたらご褒美、
放鳥からケージに素直に入ったらご褒美、
という風に、カイヌシも鳥さんにとっても嬉しい行動が増えてくる、というわけです。
ご褒美を行動の前に見せないように
ここで、ご褒美をあげる際の注意があります。
鳥さんが特定の行動をする前にご褒美をチラつかせてしまっては、「ご褒美」が見えないときは行動しなくなってしまいます。
なので、トレーニングの際はご褒美は鳥さんからは見えないようにし、もらえるかもらえないかわからない状態にしておいてから、
指示通りに動けたときに突然目の前にご褒美が現れる、という状態を作りましょう。
先にも書きましたが、私は普段は体重測定の時にご褒美はあげる程度なので、
事前に指の間にご褒美を隠し持っておく、という方法を取り、クリッカーは使っていません。
しかし、何かの芸をさせる、などちょっと難しいことにチャレンジする場合などは
クリッカーを使ったほうがよいと思います。
フリスクの容器はご褒美入れにぴったり
トレーニングの際に、適当なご褒美入れが無いかなぁと思ったなら、
「フリスク」の空き容器がおすすめです!
鳥さんにご褒美をあげるときにさっと見せて、すぐに見えなくすることが可能です。
![](https://inkochanblog.com/wp-content/uploads/2022/04/90a64a5f5243ce5c4db2b6474fc7e6f0.png)
トレーニングが終わったら、中のご褒美はその都度廃棄しましょう。
クリッカートレーニングに興味がある方におすすめのDVD・本
クリッカートレーニングに興味があるから、もっと詳しくしりたいな、と思ったら、下記のDVDや本がおすすめです。
●ばど美のクリッカートレーニング(DVD)
残念ながら、もう販売はされていないのですが、もし中古品とかで手に入ればぜひ見てみてくださいね。
なお、「石綿美香」さんの名前で検索すると、関連動画などもヒットしますので検索してみてください。
●遊んでしつけるインコの本
こちらも古い本ですが、中古本がまだ入手可能です。
私の住んでいる地域の図書館でも蔵書がありましたので、図書館で借りてみるのもよいと思います。
「鳥さんのニオイを嗅ぐ」とか、何じゃそりゃ、でもわかる~!となるような遊びも紹介されています。
●インコ芸&おしゃべりレッスンBOOK
こちらも中古本であれば、まだ入手可能です。興味があれば見てみてくださいね。
手乗りにしておくと、万が一のロストで命拾いする可能性がある
クリッカートレーニングとは話がそれますが、
私は「手乗りにできる鳥なら手乗りに絶対したほうがいい!」と思っています。
というのも、私は人生において2羽のインコちゃんを保護した経験があるからです。
1羽は、小学校の帰りに家の塀にとまっていたセキセイインコ。
もう1羽は、今我が家にいるオカメインコのぷーちゃんです。
この2羽のインコは、人間が手を出しても逃げず、むしろ手に乗ってくれたから保護することができました。
万が一のロスト(窓などから逃がしてしまうこと)は何としても避けるのが大前提ではありますが、
もしも外に飛び出した先で、人間を見つけて人間の手に保護されることを怖がらなければ、
そのインコちゃんは保護主さんのおうちに連れて帰ってもらえる可能性があります。
しかし、人間の手を怖がって逃げてしまう子だったら、
せっかく保護してもらえるチャンスを逃してしまうかもしれません。
「手乗りと言ってるけど手には乗らない」インコは意外と多く、手乗りインコの半数は手には乗らない、というのを何かで見たことがあります。
しかし、大事なインコちゃんの命を、万が一のロストの際に生き残らせるためにもぜひ、「手に乗ってくれる手乗り」になってもらっていたほうが良いと思うのです。
ぜひ、手に乗らないインコちゃんにはトレーニングをしていただき、
「ニンゲンの手に乗るといいことがあるな!」と思ってもらえたら、インコちゃんの命を守ることにもつながると思っています。
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