セキセイインコの雄と雌の見分け方は、成鳥になってからはとても簡単です。
ろうまく(鼻の穴がある部分)が青いのが雄、白(ベージュ・茶色)の場合は、雌です。
例えば、下の画像のインコちゃんは、左が雌で右が雄です。
逆に、雛(3か月頃まで)のうちに見分けるのはなかなか難しいです。
ペットショップなどからお迎えする場合は雛が多いので、その時点ではまだ性別判定が難しい段階だといえます。
とはいえ、できることなら性別を把握したうえでお迎えしたい方も多いことでしょう。
そこで、参考までに雛の段階で性別を見分ける方法をお伝えします。
セキセイインコ雛の性別の見分け方
雛のうちに性別を見分けるのは困難ですが、なんとなく特徴はあります。
絶対的なものではありませんので、もし希望の性別とちがっていても、最後までお世話する覚悟でもってお迎えしましょう。
●雄のセキセイインコの雛
雄のセキセイインコの雛の場合、ろうまくは全体的に均一なピンク色です。鼻孔(鼻の穴)の周りなどに白い部分があれば、雌の可能性が高いです。
なお、雄雌に限らず、雛の頃はくちばしの先が黒いインコちゃんもいますが、大人になると黒い色は無くなります。
●雌のセキセイインコの雛
雌のセキセイインコの雛も、ろうまくはピンク色です。しかし、ろうまくは成長するにつれ鼻孔の周りから白くなり、最終的には全体的が白くなりますので、雛の段階で鼻孔が白っぽければ雌の可能性が高いです。
セキセイインコの成鳥のろうまくの色による性別の見分け方
セキセイインコの成鳥は、基本的に雄が青、雌が白(ベージュ)です。
●雄の成鳥のろうまくの色
冒頭でお伝えしたように、基本的に雄の成鳥のろうまくは青くなります。
例外として、ハルクイン・アルビノ・ルチノーはピンク色のままです。鼻孔のまわりは白っぽい青みピンクになる場合もあります(個体による違いあり)。
なお、成鳥の青いろうまくがその後茶色く変化した場合は、精巣の病気の可能性がありますので獣医さんに診てもらいましょう。
精巣の病気を防ぐためにも、発情抑制が必要ですね
●雌の成鳥のろうまくの色
白(ベージュ)ですが、発情期やお腹に卵があるときは、濃い茶色に変化します。
この濃い茶色の部分はかさぶたのように時間がたつと取れるのですが、何かきっかけ(鼻をこすりつけるとか)が無いと取れないようで、我が家のぴーたろう君はここ2~3年ぐらい、ずっと茶色いままです・・・
いちど、ぷーちゃんにくちばしを噛まれたときにポロっと剥がれたけどね・・・。
あと、水浴びしたら取れたこともあるなぁ。
ハルクイン・アルビノ・ルチノーは、ピンク(青みピンク)っぽい白や、オフホワイトで、発情すると茶色くなります。
セキセイインコの行動で性別を見分ける方法
セキセイインコは、成鳥になるとそれぞれ特徴的な行動をします。
●セキセイインコの雄(成鳥)の行動
・吐き戻しをする
・人間の言葉をマネする
・おもちゃなどにお尻をこすりつける
吐き戻しは、食べた餌をもどして雌に与えようとする発情行動で、お尻をこすりつけるのも発情行動です。
また、セキセイインコの雄が人間をパートナーだと思っている場合は、気をひくためにその人の言葉を真似ることがあります。(必ずしもそうするとは限りませんが)
雄は、甘えん坊で寂しがり屋が多く、よく鳴く個体が多いようです。
常時ブツブツとインコ語を話しているイメージがあります(笑)
●セキセイインコの雌(成鳥)の行動
・発情したらシャチホコポーズをとる
・卵を産む
・ひとり遊びが得意。あまり鳴かない。
・おしゃべりはしない
・狭いところや隙間に入りたがる
卵は、雌のみ1羽飼いであっても産むことがあります。
以前飼っていた雌のインコも、朝起きたら1個ぽろっと床に産んでいたりしました。
なお、人間の言葉を覚えたり、おしゃべりをする雌のインコは極めてまれです。
雌の場合は、雄に比べてひとりでもくもくと遊び、あまり鳴かないイメージです。
このように、性別でも特徴がありますが、人間や犬などと同じように個体によって当然違いがあります。雄っぽい雌もいれば、雌っぽい雄もいますので、あくまで参考程度にしてくださいね。
頭の形や足の色で見分ける
・雄の方が頭の形が丸くて雌の方が平べったい。
・雄の方が足の色が青っぽい。
このような見た目での性別の判断方法が飼育書などに書いてあったりしますが、正直よくわかりません。
ブリーダーさんなど、常に多数のインコを飼育していて、雄と雌の判別をいつもやっている職人さんじゃないと、この方法での判別は難しそうです。
遺伝子検査
血液検査によって判定する方法ですが、お金がかかります。(5000円~10000円程度)
血液検査は当たり前ですが採血をするので、セキセイインコの小さな体には負担になることもあるでしょう。
どうしても理由があって確定的な判定がほしいとき以外は、おすすめしないです。
性別がどっちであっても最後までお世話しよう
このブログを見てくださっている方は、セキセイインコが雄であっても雌であっても最後までお世話をしてくださる方だと思います。
しかし、世の中には「動画撮影のためにインコを飼ったけど、しゃべらなかった」とか、
「夏休みの自由研究で卵を産ませたけど、育てられない」とか、
ありえない理由でインコを手放して(つまり捨てて)しまう人がいるようです。
1羽でも多くのインコちゃんが、お迎えされたおうちで最後まで寿命を全うできることを祈っています。
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