子宮頸がん 高度異形成(上皮内癌)発覚からの記録(3)~術後の記録~

子宮頸がん

円錐切除後の状態について

円錐切除の手術を受ける方が最も気になるのは、「術後の大出血」や、「いつ出血が止まるのか」ということではないでしょうか。

そこで、手術をしてから傷が完治した、と思われる約1か月後までの様子をレポートしたいと思います。

前回の記事でも書きましたが、私の円錐切除の術式はLEEPではなく、昔ながらのメス&縫合というやり方です。

理由は、膣が狭くて器具が入らなかったからと聞きました。

また、当初は表面を1センチ程度くり抜くという話でしたが、実際には限界まで深くくり抜いたとのことです。

これは、私が今後の妊娠の可能性が無い年齢であり、妊娠も望んでいないから、再発防止に深くされたのだと思います。

おそらく円錐切除をされる方のほとんどはLEEP(傷は縫合せず焼き切ることで止血)で、私ほど深くくりぬくことは無いと思うので、出血が収まるタイミングなどは異なるかもしれません。

2024/3/1~3/7 術後1週間

術後1週間までは、ほぼ出血はありませんでした。

出血はほとんどありませんでしたが、浸出液(傷から出る透明の液)は昼用のナプキンが必要な程度、出ました。

「このまま出血しなければいいな~」とのんきに思っていました。

傷の痛みは手術当日からありませんでした。

薬は5種類で、鎮痛剤、胃腸の薬、抗生物質、止血のための薬(2種類)が1週間分でした。

「術後に出血すると、麻酔なしで縫うから痛いですよ。」と、あの最凶に痛いガーゼの処置をした先生に言われているので、とにかく動かないようにして過ごしました。

また、「大出血をしたら躊躇なく病院に来てください」と言われていたので、もしもの時のためにタクシーの電話番号を調べたりしました。

2024/3/8~3/16 術後2週間(術後の初外来:最終診断結果を聞きに)

術後1週間目に続き、2週間目も家事や買い物は最低限に、なるべく動かず過ごしました。

お風呂もまだシャワーです。

2週目が一番出血する

2週間目に入ると出血がだんだん増えてきて心配になりました。

それでも、昼用のナプキンで大丈夫な程度ではあります。

ちょうど2週間目の日に術後初の外来での診察がありました。

この日の診察で、翌日からの仕事の復帰が大丈夫かどうか、決めるという話でした。(今更ダメだと言われても困るんですがね(^^;)

結果は傷の治りは順調で、感染症などもなく、仕事の復帰もOKとのことでした。

ここから先もまだ大出血の可能性はあるとのことですが、安静にするかどうかよりも、運のような感じのようでした。

私は縫合で止血をしているので、ちょうど糸が緩んで来る時期らしく、

「止血シート」ととやらを貼られました。

この止血シートというのがすごくて、その後2日ぐらいはまったく出血しませんでした。

「このまま止まったらいいな~」なんて、またのん気に思っていましたが現実は甘くなく、

3日目ぐらいにはまた出血がはじまりました。

恥骨?の痛み

出血とは別に、実は手術の後から股関節というか、恥骨付近が痛むのが気になっていたのでついでに聞いてみました。

経腟エコーやら、内診やらで診てもらいましたが、

「おそらく手術のときに無理な体勢をしているからだろう」とのことで、子宮や卵巣の問題ではないとのことでした。

そういえば、手術が終わって医師が病室に来られたときに、

「器具が入らなくて無理やり開いたから、周辺の臓器が痛むかもしれない」とか

「足を無理やり開いてるから痛むかもしれない」とか

言われていたのを思い出しました。

この痛みも日がたつにつれて消えたので、関節のすじを痛めたということでしょうか(^^;

生検の結果はCIN2

さてこの日は、手術で取った部分を12等分にして生検をした結果が出ます。

結論は「CIN2」で、なんと中等度異形成しか出なかったとのこと。

そんなことあるの?と不思議です。

先生は、「精密検査のねらい生検でうまくCIN3(高度異形成)部分が取れたのかもしれない」と言われていましたが、半信半疑です。

私個人的には、精密検査から手術まで自分でできることは食事の管理ぐらいしかないと思い、

プロテインを毎日飲んだり、栄養が足りないときはサプリを飲んだりしていたのが功を奏したのかなと思っています(が、どうでしょう~!?)

プロテインについては、以前の記事でも書きましたが下記の本を参考にしています。

2024/3/17~3/23 術後3週間

3週間目も、引き続き出血がありました。

量はあまり多くなく、生理5~6日目ぐらいの量です。

この週、フルタイムでの仕事が2日間ありましたが、その日は生理2日目ぐらいの出血があり、やはり体に負担があるのだなと思いました。

家事は必要最低限ではありますが、掃除機をかけたり、買い物に行ったり、運転も自分でするようになりました。

2024/3/24~3/30 術後4週間 出血が止まる

4週目の中頃に、ようやく出血が止まりました。

それを確認したら嬉しくなり、お風呂(湯舟につかる)や、少しお酒を飲んだり、ショッピングに出たりするようになりました。

お菓子などの糖質も控えていたので、「快気祝い」とか「ご褒美」とか理由をつけて

お菓子などにもつい手がでてしまいます。

ほぼ1か月動いていなかったので体力は落ち、逆に体重は増え、さてどうしたものでしょう(;’∀’)

2024/3/31~4/6 術後5週間 生理が復活

せっかく出血が無くなった!と喜んでいたら、4/1に生理が復活しました。

2/28までレルミナを服用していたので、ちょうど1か月後に復活したことになります。

生理はいつもより量が多く、期間が短く感じました。誤差の範囲かもしれませんが・・・

子宮口をくり抜いているので、治癒の段階で子宮口が塞がってしまう「子宮頚管の狭窄」のリスクがあり、しかもそうなる人は1~2割などという情報をネットで見ていたので心配でしたが

無事に生理も復活し、トラブルなく終了しました。

いったんここで「今回の手術については完治」ということになるかと思います。

2024/4/22 術後1.5か月検診(細胞診)

さて、ここからは5年間の経過観察となります。

1.5か月→3か月→半年→その後は1年・・・で5年間、という頻度のようです。

この日は1.5か月の細胞診で外来を受診しました。

もう、この半年で7回目の内診台ということもあり、わりと落ち着いて受診できたと思います。

実は、前回の外来のときにいろいろ検査されすぎて長時間になり緊張もしてしまい、途中で「お尻を椅子につけてください。」と注意されました。

自分では力を抜いてるつもりだったんですが、お尻が浮くほど力んでいたということですね。

なので今回は、「お尻が椅子についているか」意識して力を抜くようにしました。

もしも内診でリラックスしようと思ってもできない!という人がいたら、

「お尻が椅子についているか」を意識するようにするといいかもしれません。

ちなみに、「いつ頃まで出血しましたか?」と聞かれたので

「3月末ぐらいまでです」と言ったら、

「長かったですね」と言われました。

本来なら、もう少し早く出血が止まる人が多いのかなと思いました。

傷も治っていて、感染症もなく、経血も子宮に溜まっていない、ということでこの日は終了しました。

次の検査は、7月ということで予約して帰りました。

2024/7/8 術後4.5か月検診(細胞診)

術後3回目の細胞診です。

この1年で内診台に乗るのも10回目です…(泣)

「嫌だから」と10年も行かなかった子宮がん検診を、こんなに短いスパンでやることになるとは…

さて、今回も「お尻は椅子についているか」を意識して臨みました。

予約時間から診察まで2時間も待ったということも関係するのかしないのか

先生もちょっと急いでるなぁという感じで、

すごいスピードで検査して終わりました(^^;

さすがに私も慣れてきて、すごく痛いということはなかったです。

次回は、10月ということで、予約をして帰りました。

まだ3か月スパンなのね‥‥

ちなみに、子宮がん検診の日は、自分へのご褒美として病院にあるカフェで休憩して帰ることにしています。

モーニングセット(トーストとドリンクのセット)を食べて帰ろうと思っていたのですが、

2時間も待ったのでランチの時間になっていました。

朝ごはんを食べていなかったので、おなかすいたー!

2024/10/28 術後7.5か月検診

早いもので、昨年の健康診断から1年たちました。

正直手術が終わり、出血が止まるまでは四六時中子宮頸がんや円錐切除について検索ばかりしていて、記憶があまりありません(^^;

今日の検診は30分ぐらい待ちましたが9:45ぐらいには終わりましたのでいつもの院内のカフェでコーヒーを飲んで帰りました。

次回もまた3か月後だそうですが、担当の女医さんが産休に入るとのことで今回でこの先生とは最後になるとのことでした。

小柄で若くてかわいらしい先生でした。

余計な心配ではありますが、婦人科の患者さんは子宮を摘出する方も多いと思うので、先生も伝えにくいだろうなと思いました。

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