インコにおしゃべりや歌を覚えさせるには

オカメインコインコの魅力

悲しいことに、「テレビCMでインコがおしゃべりしているのを見て、インコをお迎えしたけどしゃべらないから返品する」、という人がいるそうです。

そもそも歌を真似したりおしゃべりしたりは男の子の求愛行動ですし(稀に女の子も少し歌ったりすることはあるようです。)、おしゃべりが得意な品種、歌真似が得意な品種は違います

おしゃべりが得意な品種でも、インコの性格や人間との信頼関係によりおしゃべりをしないインコもいます。

アニメや漫画の影響で「インコやオウムはしゃべって当然」というイメージを持ってしまうのは、悪い影響だなと思っています。

おしゃべりを覚えてほしいならセキセイインコ

インコの中でも比較的よくおしゃべりを覚えるのは、セキセイインコの雄です。

中には住所や名前を覚えていたから、迷子になっても戻ってこれた、というインコもいます。

自分が覚えた言葉をつなぎ合わせてブツブツとインコ語(?)でしゃべっている動画を良く見かけますが、だいたいセキセイインコの男の子です。

歌を覚えてほしいならオカメインコ

オカメインコの雄は歌(口笛の真似)が上手な子が多いです。

中には、何曲もレパートリーがあるオカメちゃんもいます(珍しいですが)。

ちなみに、我が家のぷーちゃんはミッキーマウスマーチの最初の4小節しか歌えません(笑

ぷーちゃんは、保護したときにミッキーマウスマーチの出だしだけ歌えていたので、その後の続きを私が口笛で教えました。

また、自分の名前も「●~ちゃん!」と鏡を見て言ったので、なんとなく「ぷーちゃん」にしました。(●のところはよく聞き取れず、「くーちゃん」かもしれませんし、他の名前なのかもしれません)

かれこれ5年以上、毎日のようにミッキーマウスマーチの最初の4小節をエンドレスで歌っています。

なお、コザクラインコやボタンインコも比較的手に入れやすいインコですが、こちらはおしゃべりや歌真似はあまり得意な品種ではありません。

テレビCMでコザクラインコがしゃべっている演出をしているのを見て、友人のお子さんがコザクラインコを飼おうと思ったというの聞いて、無責任なCMに危機感を覚えました。

なぜ雄のインコはおしゃべりをしたり、歌ったりするの?

雄のインコがおしゃべりをしたり、歌真似をするのは雌への求愛行動の一種です、と冒頭でもお話ししました。

雌がいない場合、人間をパートナーに見立てて、人間の言葉や歌を真似して気を引こうとします

そのため、いくら雄のセキセイインコであっても人間のことを天敵だと思っていればおしゃべりを真似たりはしないでしょう

また、その時の気分も影響があるようで、人間がお風呂で鼻歌を歌うように、リラックスしてのんびりしたような時しか歌わないようです。

そして、その歌を「歌いたい」とか「真似したい」と思わないと、もちろん歌わないです。

ぷーちゃん
ぷーちゃん

ぼくは、オカメパニックで羽が抜けてしまったときは、自信がなくなって1年近く歌えなくなったんだ。

インコが歌を歌ってるときは、こちらまで「平和だな~」と思ってしまいます。

歌うインコ

オカメインコに歌を覚えさせるには

さて、オカメインコに歌を覚えさせる方法についてですが、これはもう、「ひたすら繰り返し人間が口笛を吹く」しかないかなぁと思っています。

我が家のぷーちゃんの場合、すでに大人になってから保護した鳥なので、ひなの頃からどういう状態で歌を覚えたのかは不明です。

でも、ある日肩に乗せて洗面所の前に立ったら、

鏡を見て「ピッピピー♪ピッピピー♪」とミッキーマウスマーチらしい歌の最初の部分を歌ったんです。

「あ、歌えるんだ」と思い、そこからずっと続きを口笛で吹くうちに覚えるようになりました。

また、最初はもっと簡単な「ホーホケキョ♪」など、短いフレーズを繰り返し口笛で吹くうちに気に入ったら真似してくれるようになりました。

オカメインコのミッキーマウスマーチはYouTubeの動画でも多数投稿されていますので、口笛を吹くのにくたびれた時は上手なオカメちゃんの動画をループして流して口笛をさぼることもありました(笑

おもしろいことに、飼い主にドヤ顔で歌って見せる時は、はりきりすぎて音痴なことが多いのですが、飼い主が見ていないときに1人でこっそりケージの中で練習しているときは、ちゃんと音程を気にしているようで丁寧に上手に歌っていることが多いです。

歌が下手な子がいるのはなぜ?

「インコが歌を歌う」と言っても、人間のように「声」で歌っているわけではありません。

インコのくちばしは「笛」のような構造をしていて、そこで音を鳴らします。

人間が口笛を吹くときに、頭ではわかっていても上手に音程が取れないのと同じように、インコちゃんもなかなか思い通りに最初はうまく音を出せないようです。

それでも、練習するうちにだんだん音程が取れてくるのがおもしろいです。

おしゃべりができてもできなくても、歌が上手でも下手でも、最後まで責任と愛情をもってお世話をするようにしたいものです。

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