インコと暮らしていると、「どうしてこの子はこんなに歌が上手なんだろう?」とか「おしゃべりが得意な子と、そうでない子がいるのはなぜ?」と気になってきました。
特に、オカメインコとセキセイインコは、同じ「インコ仲間」でも得意分野がちょっと違います。
オカメインコは「口笛やメロディーのまね」が得意で、
セキセイインコは「人の言葉を話すこと」が得意。
では、なぜこのような違いがあるのでしょうか?今回はその理由を、わかりやすくご紹介します。
🐤オカメインコは「歌」が得意!
オカメインコといえば、頭の上の冠羽(かんう)がチャームポイントのかわいいインコ。中型のサイズで、比較的おっとりした性格の子が多い(と言われているが、飼い主にとっては狂暴)と言われていまっす。
そんなオカメインコ、特にオスの子は歌(口笛)を覚えるのがとても上手なんです。
これは、オカメインコの求愛行動が関係しています。
オスのオカメは、メスにアピールするために自分の「歌声」を披露します。つまり、「歌ってメロディーを奏でること」が、オスにとってはモテるための武器なんですね。
なのでカイヌシをパートナーと認めたオスのオカメインコは口笛やメロディーを聞いてまねしようとします。特に、「ピーピー」「ホーホー」といった笛のような音はすぐに覚えます。

ぷーちゃんも歌を覚える前、私がリズムをつけて口笛を吹くと、一瞬で真似してくれました。
テレビのCMソングや、口笛のメロディーを何度も聞かせてあげると、少しずつ覚えてくれて、まるで歌を歌っているように聞こえることもあります。(そしてだんだんアレンジしはじめる)
ただし、言葉(人間のしゃべる言葉)については、音節の区別が難しいのか、しゃべる子は少なめです。でも、「こんにちは」とか「ぴーちゃん」とかしゃべる子もいます。

ぷーちゃんは保護鳥ですが、自分で「●~ちゃん」と名前らしき単語を鏡に向かって言っていたので、「ぷーちゃん」にしました。
🐦セキセイインコは「おしゃべり」が得意!
一方で、セキセイインコといえば、小型で活発、人なつっこくておしゃべり上手なイメージがありますよね。
実際、セキセイインコはインコ界のおしゃべり名人です。こちらもしゃべるのはオスの子です。
セキセイインコはもともとオーストラリアの広い草原に群れで暮らす鳥なので、「鳴き声で仲間とやり取りする力」が非常に発達しています。人と一緒に暮らすようになると、その「まねっこ力」を人間の言葉に向けて発揮するのでしょう。
しかも、セキセイインコの鳴き声の高さやリズムは、人の声とけっこう似ているんですよね。そのため、「おはよう」「ピッピちゃん」「かわいい」などの短い言葉はもちろん、長い文章を覚える子もいます。
中には、「○○ちゃん、だいすき!」とか「いってらっしゃーい!」なんてしゃべる子も。性格や環境によって差はありますが、毎日くり返し声をかけてあげることがコツのようです(というのも、私はセキセイインコはメスしか飼ったことがないのです…)。

よくしゃべるセキセイインコを飼っていた知り合いは、おっさんみたいな声で謎の日本語をしゃべるのがおもしろい、と言っていました。
🐥まとめ:どちらも得意分野が違うだけ!
オカメインコは「音楽や口笛のまね」が得意で、
セキセイインコは「人の言葉のまね」が得意。
それぞれの進化や習性によるもので、「どっちが頭がいい」というわけではありません。得意分野が違うだけです。
ちなみに、オカメでもおしゃべりする子、セキセイでもメロディーが得意な子もいます。これはその子の性格や、飼い主さんとの関係、生活環境などによっても変わってくるようです。
「うちの子、しゃべらないんですけど…」という人もいますが、おしゃべりしなくても可愛いのには違いないので、最後までお世話はしていきましょう。

子供の頃、友人が飼っていたセキセイインコは、雨が降ってきたときにお母さんが「雨だ!」と言ったのを真似してインコも「アメダ!」と言ってから、どんどん真似するようになった、と言っていました。
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